003 株式会社マッシュ・ノート オーナー 間部 香代(まべ かよ)
名倉 ごぶさたしています、間部さんというより、香代さんとお呼びさせていただいた方がシックリきますよね?
間部 はい、ごぶさたといっても半年ぶりくらいですよね。お互いに原宿にオフィスがありますが、案外偶然にお会いすることは少ないですね。真悟さんとは以前からご縁がありましたが、ビジネスの話をするようになって5年くらいでしょうか。日本ではまだまだfacebookをビジネスに使う文化がなかった頃に、真悟さんは毎月国際フォーラムでfacebook Businessセミナーを開催されていて、それに私も参加したんですよね。
名倉 そうですね、懐かしいなぁ・・・
間部 あの facebook Businessセミナーは、私が経営する雑貨店・Mashnote(マッシュノート)が、飛躍した起点なんです。あのセミナーのあと、それまでECサイトだけで拡散していた情報を、facebookページを開設して拡散するようにしました。今では26,000人以上の方に「いいね!」をしていただいています。そして最近では、facebookが買収したInstagramでも情報を発信しています。
名倉 それは素晴らしい!私のセミナーが「お仕事が飛躍した起点」とは、お世辞が過ぎると思いますが、それでも自力で26,000人以上のファンを集められたって、凄いことです。ところで、そのあたりのお話の前に、間部さんが経営されているMashnote(マッシュノート)のご説明をお聞きしてもいいですか?
間部 そうですね、お仕事の説明がまだでしたね(笑)。「マッシュノートは、大通りから少し入ったところの小さなお店です。といってもネットショップなので、大通りもなにもないのですが、気分としては、そのあたりです。」と、ECサイトのAboutページに書いていたのですが、今ではECサイトだけでなく、原宿にリアルショップをオープンさせました。それが本当に、大通りから少し入った小さなお店で(笑)。ちなみに、店名の「マッシュノート」はラブレターという意味なんです。
名倉 ECサイトからスタートしてリアルショップまでオープンするとは素晴らしいです!そして、具体的にどんな商品を扱っているんですかですか?
間部 バブーシュ、クッション、トレーなどのインテリア雑貨、バッグ、アクセサリー、手袋などのファッション雑貨、ほかにテンショナリー雑貨やキッチン雑貨など、アイテムは多彩です。でも、なんでもアリではなくて、シッカリしたコンセプトがあります。お店のショルダーコピーに「パリと、猫と、エトセトラ。」と掲げています。この3つのキーワードが似合うアイテムしか扱いません。
名倉 売れるものなら何でも売るとなりがちな小売業において、シッカリしたコンセプトをお持ちなのは素晴らしいです。でも、なぜそのコンセプトにたどり着いたんですか?
間部 ECショップとしてスタートしたので、SEO対策は必須でした。最初は違うコンセプトでしたが、模索していくうちに、うちのお店にしっくりきつつ、効率よく検索に引っかかるワードとして浮かび上がった感じです。また世界的に見ても、パリ在住のアーティスト、ナタリー・レテの商品をかなり多く扱っているので、「パリ」というワード、そして彼女の作品には「猫」をモチーフとした作品が多いことも関係しています。ナタリー・レテには、お店をオープンしてから連絡を取り、パリに会いに行きました。今ではパリや日本で定期的に会って情報交換をする仲です。
名倉 私は仕事柄多くの社長様にお会いしますが、成功している経営者に共通していることに「迅速な行動力」があると感じています。色々と精査する時間を惜しみ、会いたい人がいれば直に連絡をして、地球のどこにいても行く・・・間部さんのような社長さんが多いです。
間部 そうですね、私の場合は考えている時間がもったいないというより、彼女とはご縁を感じ、会うことが必然だと勝手に感じていました。またナタリー以外にも、パリという要素はマッシュノートに不可欠だと思い、その後も何度も訪れ、さまざまな商品の買い付けをするようになりました。すべて自分の足で歩いて探しています。考えていても何も見つかりませんが、歩いてみると、臭覚に近い感覚でなにかに引き寄せられるんです。犬みたいですが(笑)。
名倉 素晴らしいです。でも客観的に見て、マッシュノートの魅力は商品だけではないと私は感じています。さきほどお聞きしたお店の説明「マッシュノートは、大通りから少し入ったところの小さなお店です・・・」とか、メルマガ登録のボタンの近くに「めったに届かないメルマガ登録はこちら」と、頻繁にメルマガがくるのは嫌というユーザーの不安を払拭するようなコピーなど、どれもマーケティング的に見ても神経科学的に見ても的確なコピーが多く並んでいます。それと、商品画像もとても素晴らしい!
間部 お褒めいただいて嬉しいです。コピーについては、私はこのお店の経営のほかに、児童文学作家をしていて、またそれ以前には長年コピーライターをしていました。ですからある意味、商品のコピーライティングや、商品やショップにストーリーのような付加価値をつけることは、物販より自信がありました。マーケティングや神経科学的に何が正解かというのは判りませんが、マッシュノートという世界観を大切にしているだけです。facebookの話に戻りますが、今では「真似したいfacebookの投稿」といった特集で、いろんなところで紹介されているようです。事前に連絡もなく掲載されるので、偶然見つけたりするのですが(笑)。それと、商品画像は、ITコンサルタントである主人が撮影することも多いです。写真についても理論的に何が正解か判りませんが、主人も商品の魅力を理解しているからかも知れません。
名倉 そうでした、以前からコピーライターとして仕事をされていたんですから素晴らしいコピーライティングなのは当然ですよね。そして、ご主人との共同作業での撮影って良いですね!無機質なスタジオでプロカメラマンがルーチンワークで撮影した画像より魅力があると感じるのは「愛の力」ですね!(笑)
間部 「好きこそ物の上手なれ」じゃないですが、私は自分が扱う商品がどれも好きですし、商品を通してお客様と心を通わせていけたらと思っています。そんな思いがお客様にも伝わっているのかもしれません。
名倉 なるほど「好きこそ物の上手なれ」ですね!では最後に、間部さんのビジネスの今後についてお聞きして締めたいと思います。
間部 はい、将来大きな会社にしたいといった野心のような想いはありません。児童文学作家の仕事と同じスタンスで、ナタリー・レテをはじめフランスなどヨーロッパの文化を伝えたり、小さな幸せをお届けできたらと。また現在、リアルショップの新しい使い方も考えているところです。真悟さんには、facebook Businessセミナー以降も、お会いするたびにビジネスに有益な情報を教えていただいています。それに、真悟さんと話しているだけで、不思議とヤル気がわいてきたり、ビジネスの可能性を感じたりします。これからも、いろいろ教えてくださいね!
名倉 よろこんで!でも、facebookに関しても、ゼロからコツコツとfacebookに投稿し、ファンからのコメントにキッチリとお返事をされた間部さんの努力があったからこそ、成功したわけですから、これからもその活動を続けてください。
間部 もちろんです。そして、今後ともよろしくお願いします。
名倉 こちらこそ本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
企業情報————————————————————–
株式会社マッシュ・ノート
150-0001住所東京都渋谷区神宮前1-10-34-217
電話番号 03-6804-6186(営業等の電話は一切お断りします)
メールアドレス info@mashnote.jp
ホームページ http://mashnote.jp/