001 株式会社 ビーブレーンクリエイション 代表取締役 岩田 直樹(いわた なおき)
名倉 こんにちは!じつは以前から「人間としても経営者としても大きな社長さん」から聞いた良いお話を忘れないために、記録に留めておきたいと考えていました。でも、なかなかキッカケがなかったんですが、岩田さんからお聞きしたお話はテキストにして残したいと思い、今回から私がお会いした大きな(体型がデカいと言う意味ではありませんよ)社長さんからお聞きした良いお話を「小さい会社の大きな社長」と題して対談形式で書いて行きたいと思います。タイトルの「小さい会社」って言うが失礼だとは思いますが、大きくなる期待を込めたタイトルなので、お許しいただけたら幸いです。さて、前置きはこの当たりにして、本題に入ります。先ずは岩田さんのお仕事を教えていただけますか?
岩田 前置きが長いですね(笑)。では、私の仕事のことを少しお話しさせていただきます。私の仕事は、兄が代表取締役を務めるアミューズメント会社の取締役副社長としての仕事と、その会社のインハウスの広告代理店として立ち上げた”株式会社ビーブレーンクリエイション”の代表取締役としての仕事です。
名倉 では、業態の違う2つの会社の経営陣と言うことですね?
岩田 確かに業態は違いますが、インハウスの広告代理店として関連の深い仕事ですから特に違和感などはありません。もともと、兄の会社が外部の広告代理店にテレビCMや雑誌広告、チラシ制作などの依頼をしていました。その仕事も経験を積んで行くうち「社長、この仕事は社内でできます!」と、次第にスタッフが内製化を進めてくれたんです。しかも外部に支払っていた金額も、決して小さい金額ではなかったので、2010年3月にインハウスの広告代理店として弊社を立ち上げました。
名倉 と言うことは”ビッグクライアント”がいた状態で起業されたワケですね、羨ましい。
岩田 確かに”ビッグクライアント”はいましたが、価格面でも納期面でも常に地域一番の広告代理店と比較されましたから要求は高かったです。全て”Yes”で返すしかありませんでしたから厳しかった。でも振り返ると、その経験があったから作業のスピードは速くなり、当然コスト面でも外部の代理店よりも優位な体制をつくることができました。
名倉 やはり苦労をされたからこそ、ゼロから始めた広告代理店業が6年間続けてこられたワケですね。
岩田 確かに苦労したこともそうですが、6年間続けてこられたワケは他にもあります。時間の経過と共に兄の会社の仕事は順調にこなせるようになりましたが、法規制により次第に出稿料が減る傾向にありました。ですから、弊社の経営を順調に推移しようとすると、インサイド(内部受注)に加え、アウトサイド(外部受注)を増やす必要がありました。しかし弊社は、地方都市である大分県大分市で起業しましたので、東京のように案件がたくさんあるワケではありませんでした。そこで、私は月のうち半分くらい東京で過ごし、大分にはない情報を集めるようにしました。じつはこれが6年間続けてこられた最大の”ワケ”なんです。
名倉 私は大分で仕事をした経験がないので判りませんが、東京は大分と比較して案件は多いかも知れませんが、それ以上にライバルも多いのではないですか?
岩田 私が東京で集める「大分にはない情報」と言うのは単に受注を取ると言う意味ではありません。インターネットが普及した現代に於いて、東京で起こっていることは、大分にいても知ることはできます。でも、その情報は誰でも知っている情報なのでビジネスにはなり辛いです。でも、東京にいると多くの人と直接会うことができます。そこで聞く話は、どれもインターネットで流れてこない「私の人脈でしか知り得ない情報」ばかりです。その情報こそが価値のある情報であり、ビジネスになります。
名倉 それはよくわかります。そして、今後もそのスタイルを続けていくご計画なんですね?
岩田 さきほども言いましたが、インターネットが普及した現代に於いて、情報はインターネットを使えば東京にいようが、大分にいようが拡散はできます。ですから、東京で得た鮮度の高い情報を生かしたビジネスを創造して、インターネットを利用して全国に拡大したいと考えています。先ずはトライアルとして「地方に限定した中古車買取のビジネス」を現在準備中で、早ければ今年の夏ごろにローンチする計画で準備を進めています。
名倉 その思考は素晴らしいと思います。インターネットの普及によって社会は急速にオープン化しましたが、最近の若者を見ていると、同じ友達としか交わらない、地元を出たがらない、留学は望まない・・・とローカル化しています。これまで全国規模で行われてきた画一化されたビジネスが衰退し、地域にあった限定化されたビジネスが発展する時代になると私も考えています。
岩田 そう、私も同様に考えています。そして、お恥ずかしながら昨年から英会話を真剣に学び始め、情報の収集地を次第に海外に広げています。弊社はインサイドの仕事から始まった会社ですが、時間と共にアウトサイドからの受注が増え、今となってはインサイドの仕事はアウトソーシングするようになりましたし、今後はアウトソーシングする仕事を増やしたいと考えています。そして、次々に新しいビジネスをローンチして行きたいと考えていますので、今後は名倉さんのお力もお借りしたいと考えています(笑)
名倉 それは嬉しいです。新しいビジネスをローンチしようと考えると、ホームページなどのウェブメディア、名刺や会社案内などの紙メディア、集客を目的としたイベントなど多くの作業が必要です。もちろん御社も広告代理店業をされているワケですから、それらの制作作業はお得意だと思いますが、その前段であるプロジェクト・デザイン(事業構想)の部分は、私の大好物なので、ぜひ協業させてください(笑)
岩田 そうですね、プロジェクト・デザイン(事業構想)の提案をいただけたり、またその段階で相談できる存在がいるのは経営者として有り難いですので、今後ともよろしくお願いします。
名倉 こちらこそ、よろしくお願いします。最後にしめていただけると有り難いですが・・・
岩田 はい、私はスタッフに向かってよく「エッジが効いている仕事をしているか?」と聞くことがあります。固い言い方をすれば「同業者と差異化した仕事を思考しているか?」と言うことです。あらゆるサービスが飽和状態にありますから、差異化した仕事でなければ未来はないと考えています。今後は「エッジが効いている仕事をするビーブレーンクリエイション」と言われる会社にしますので、ご期待いただけたら幸いです。そして、九州で困ったことがあればいつでもご連絡ください。
名倉 はい「九州で困ったことがあればいつでもご連絡ください」と締まったところで、本日は長時間ありがとうございました。
岩田 こちらこそ、ありがとうございました。
企業情報————————————————————–
株式会社 ビーブレーンクリエイション
代表取締役 岩田直樹
設立年月日 2010年3月1日
東京本社 東京都港区芝大門2-12-5-601
TEL 03-3459-8876 FAX 03-3459-8894
登記本社 大分県大分市府内町3-4-20 大分恒和ビル7F
TEL 097-574-9560 FAX 097-574-9561
ホームページ http://bbraincreation.co.jp/