001 マーケティングって何なの?
営業さんや販売さんのお仕事にも役立つブログ「ニューロマーケティングってなんだろう?」のブログを読んでいただき、ありがとうございます。ボクは、ニューロマーケティングというマーケティングの一領域を研究する研究者です。といっても知らないことばかりの研究者です。これから、このブログでボクの知っていることをシェアしますので、読んで下さっている営業さんや販売さんの生きた情報を教えていただき、みなさんと一緒に「売れるメカニズム」について考えてゆきたいと思います。
さて、大学やMBAなどのマーケティングの講義では「マーケティングって何ですか?」と質問する「オレはなんでも知っているぞ」的な講師が多いんです。 そして、そんな講師が正解と披露するのが、米国マーケティング協会が定める次の定義なんです。「マーケティングとは、組織と利害関係者にとって有益となるように、顧客にたいして価値を創造・伝達・提供し、顧客との関係性を管理したりするために行われる組織的な活動とその一連の過程である。」この定義を多くの論文や書籍で、最も権威ある定義としていることが多いので、学術的にはこれが正解なのかも知れません。
でも「営業さんや販売さんのお仕事にも役立つブログ」というサブタイトルが気になって、このブログを読んで下さっている方にとっては、そんなに難しく言われても「はぁ?」ですよね。そこで、もっと分りやすくマーケティングを説明した人がいなかったかというと、これがいるんです。マーケティングの神と言われるフィリップ・コトラーさんは、次のようにいいました。「マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズや ウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである。」確かに文章は少し短くなりましたが「ニーズやウォンツ」っていわれても、よく分かりませんよね?そこでもうおひとり「もしドラ」で一躍有名になったピーター・ドラッガーさんは何といったか?「マーケティングの究極の目標は、売り込み(セリング)を不要にすることだ」これなら、相当分かりやすくなりましたね?でもじつは、フィリップ・コトラーさんやピーター・ドラッガーさんほど有名ではないけれど、もっと分かりやすい名言を残した人がいるんです。
その人は、セオドア・レビットさんという元ハーバード・ビジネススクールの名誉教授さんです。彼のマーケティングの定義は「マーケティングとは、顧客の創造である」という言葉です。短いし簡単「顧客の創造」ですよ。つまり、お客さんを生みだせってことです。
少し乱暴な例えですが「アイスクリームを売りたければ部屋の温度を上げろ」みたいな感じですかね?「オレはなんでも知っているぞ」的な講師に質問されたら「マーケティングとは、お客さんを生みだすことです。」と答えてください。もし、この答えを間違いだというなら、その講師からマーケティングを学ぶことはお勧めしません。