002 ニューロマーケティングって何なの?

今年もやって来ました!といっても梅雨ではなく、AKB48の選抜総選挙のお話です。ご存知の通り、最新CDを買った人たちが好みのメンバーに投票するシステムです。今年は全姉妹グループからの272人が立候補しており、上位16位までが8月に発売される41枚目のシングルCD曲を歌うメンバーに選ばれます。みなさんの中にもCDを買った方がいるかも知れませんね?

 

話は変わりますが、ボクが今年買った夏用のスーツの中で一番お気に入りなのが「薄紺スーツ」です。青よりの明るい紺色のスーツのことです。この色のスーツが流行っているのかは分かりませんが、思わず「今夏はこれだ!」と直感で買ってしまいました。

 

さて、マーケティングでは、AIDA(アイダ)やAIDMA(アイドマ)という消費者の心理プロセスを示した法則があるんです。消費者に「顧客の注意を引く (Attention)▶︎ 顧客に商品を訴求し関心を引く(Interest)▶︎ 顧客に商品への欲求があり満足をさせ納得させる(Desire)▶︎ 顧客に行動を起こさせる(Action)」というプロセスに沿ってモノやサービスを売る、または買うって法則です。ではここで、みなさんに質問です。AKB48のCDを買ったり、ボクのように薄紺が好きってスーツを買う瞬間に、注意を引き、満足させ、納得させ・・・なんて面倒くさいプロセスを経ていますか?ボクは、そこに論理的なプロセスはないと考えています。ひょっとしたら日本人男性が好きな声域にAKB48の歌声がドンピシャだったり、 中年男性にとって明るい紺は精悍な印象を与えるといったように、私たちの脳内で好きなモノや欲しいモノは既に決まっているとは考えられないでしょうか?

 

マーケティングとニューロマーケティングの違いは、こんな感じです。過去に消費者が買ったときの情報を集めて、その情報に都合が良い法則を見つけ論じるのがマーケティング。法則なんてなくて、脳内の血流や脳波を調べて、どんなモノを見たり、聞いたり、嗅いだり、食べたり、触れたりしたら、脳内が「好き」または「欲しい」という状態になるのか?を調べ論じるのが、ニューロマーケティングです。もっと簡単にいえば、意識してモノを選ぶときのメカニズムがマーケティングで、無意識にモノを選ぶときのメカニズムがニューロマーケティングであるといった感じですかね?どうですか、みなさん伝わりましたか?

 

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